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埼玉県高等学校男声合唱団合同演奏会
このページでは、今ではもうなくなってしまった「埼玉県高等学校男声合唱団合同演奏会」、通称「五連」(「四連」)について記したいと思います。手元にある資料や情報が十分ではないため、この演奏会について触れるのに私は適任ではないかもしれません。しかし、合同演奏会を最後に経験した代としての記録と、過去20年間という長期にわたって合同演奏会を継続してこられた千人を越える県内男子校の先輩方への尊敬の気持ちを表する意味で、ここに記します。
平成17年11月3日 初代管理人「灰鍵」
埼玉県高等学校男声合唱団合同演奏会は、その名の通り埼玉県内の公立男子校である浦和高校、川越高校、春日部高校、熊谷高校、松山高校の五校の合唱部が、各校の単独ステージ、他校の女声合唱団の協力をお願いしての混声合唱、そして五校全員による大規模な男声合唱を演奏する演奏会です。そのような記載は見当たりませんが、その進行方式などから、こちらは現在も続いている東京六大学合唱連盟定期演奏会を模倣したのではないかと思われます。
第1回目の演奏会が開かれたのは1984年のことで、この演奏会は当時の川越高校の部長の発案により、各校幹部による実行委員会が組織されスタートしたとの記録があります。また、第三回のプログラムにある「日頃、同じ男声合唱を志すものとして、合唱祭やコンクールでしか、同じステージに立つことができないのでは寂しい。一度くらい四校一緒に歌いたい、という願いから、県下初の試みとして実現しましてから、度重なる苦労を乗り越えて、ようやく軌道に乗ってまいりました。」という文章からも、当時の様子を窺い知ることができるでしょう。なお、この頃は浦高、川高、熊高、松高の四校による開催でした。
その後も演奏会は継続し、第10回の記念演奏会では、現役生だけではなくOBも混ぜての四校合同演奏が実現したとの記録があります。そして、第14回から春日部高校が加わり、以降は五連として開催されました。また、第16回以降のプログラムには混声ステージの記録があり、この頃から他校の女声に協力を依頼し混声合唱も行っていたようです。
こうして長年続いてきた合同演奏会ですが、その負担もかなりのものだったようです。開催時期の調整、各校による打ち合わせ、交通費や会場費などの様々な負担や、各部活の環境の変化、そして演奏の質を維持することの困難などから、合同演奏会の開催は難しくなっていきました。まずは2002年、川越高校の参加が不可能になり、演奏会は「第一回埼玉男子校合同演奏会」(通算19回)と名称を変え残りの四校による開催となりました。しかし、演奏会の継続は困難になるばかりで、2004年の演奏会の中止をもって合同演奏会は終わりを告げました。最後の合同演奏会から2年半、現在の状況は昨年よりもさらに厳しく、近い将来合同演奏会が復活するという可能性はないでしょう。しかし、たとえ合同演奏会という形でなくとも、今は少ない男子校合唱団同士の横の繋がりが深まる事があれば、大変に嬉しく思います。
過去のプログラムを掲載しています。
掲載していない回については浦和高校内に資料がありません。
情報をお持ちの方は管理人までご連絡いただければ幸いです。
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